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CGWORLD Creative Conference 2018


Due to a limited time, the page was only published in japanese.

皆さん、こんにちは。

『Borndigital』のWebサイト閲覧をきっかけに、去年今年と2年連続で参加させていただいた素晴らしいイベント『CGWORLDクリエイティブカンファレンス2018』の報告をさせていただきます。

(各セッションには様々な専門分野があります。説明に誤りがあった場合はご容赦ください。)

CGWORLDクリエイティブカンファレンスとは

『CGWORLD クリエイティブカンファレンス』は2011年から始まり、毎年10月末~11月上旬の一日で開催され、ゲーム、映像、アニメ、立体造形を始めとする各分野のCGクリエイターのために、様々な会社の代表者とクリエイターが集まり、最新技術の紹介、学習、交流する場を提供するカンファレンスイベントです。

事前登録が必要

このイベントに参加するには事前登録が必要です。参加登録ページに必要事項を記載し申し込みます。登録が完成すれば受講票が配信されます。(毎年申込みの流れはほぼ同じ手順だと思います。)

参加登録ページ:

セッション

事前登録時に、数多くのセッションから自分が聴講したいセッションを最大4つまで選ぶことができます。(ちなみに2018年は31コありました!一つの時間帯に1つのセッションのみ聴講可能です。)

今回私が選んだセッションは、登壇者の体調不良により他セッションに変更されたハプニングがありましたが、結果、以下のセッションを聴講できました。各セッションは、撮影とSNS投稿が禁止される場合がありますので、セッションが始まる前に確認することをオススメします。

セッション1: REALITY Studio

最初はのセッションは、グリー株式会社の白井暁彦氏のVR/AR/MRと「XR」に関する運用技術、バーチャルYouTuber(VTuber)開発などについての解説でした。『VTuber』を利用される方はVTuber専用ライブ配信プラットフォームを通じて現実世界の制約から解放され、リアルタイムで電子的な世界で皆と繋がって「なりたい自分で、生きていく」という世界を実現するための技術解説などを聞きました。

REALITY Studio』の紹介。

『VTuber 3D アバター技術』キャラクターの各部分にはフェイスキャプチャ、服や体などのリアルタイムシミュレーション、モーションキャプチャなどの構築について興味深い解説がありました。

VTuberライブエンターテイメントパイプラインの構築、様々な設備を組み合わせてキャプチャーしたデータを処理し、リアルタイムで3Dモデルを現実世界に映し出す方法の解説がありました。

リリース以降、VTuber専用ライブ配信サービスの利用者数がのべ10万人を突破したそうです。

一時間程度のセッションですが、VTuberについて色々な技術とR&D活動などの詳しい解説を聴くことができました。もし『VTuber』に興味があれば下記のサイトをご覧ください。

株式会社Wright Flyer Live Entertainmentサイト:

セッション2: 有田満弘氏の講演

次に有田満弘氏の講演では、観察力と分析力を鍛え、スケッチを通じて画力を上げる方法について聴講しました。有田満弘氏は自身が日常的にどうやって画力を上げているか、『観る』、『考える』、『描く』のトレーニングを通して絵を描く能力を高める方法についての解説や、屋外に移動して実際に水彩スケッチを行い、技法を教えていただきました。

例え:『観る』ということに対し、写真素材を参考にすれば描きたい物は描けるが、自分のイメージしている内容に完全に合う写真素材を探すことは時間がかかる場合が多いため、素材探しよりもあえて『観る』というトレーニングを行うことが重要であり、そのトレーニングを通じて、日常生活の中で人物・風景などを細かい所まで観察する力を意識して養うことが大切であると理解できた。

有田満弘氏による講演。『観る』、『考える』、『描く』について解説。

後半は食堂へ移動し、有田満弘氏氏が水彩スケッチを描きながらテクニックを披露しました。

セッション参加者も会場で一緒に水彩スケッチを描きます。

私も皆と一緒に水彩スケッチを描きます。(苦手…)

もし水彩画に興味がある方は有田満弘氏サイトをご覧ください。

有田満弘氏サイト:

セッション3: METHOD STUDIOS

セッション3はMETHOD STUDIOSJed Smith氏が『映画制作のコンポジティング ワークフロー』を聴講しました。映像制作向け合成編集ソフト『NUKE』を使用し、『ゴースト・イン・ザ・シェル』、『スター・トレック BEYOND』、『ブレードランナー 2049』などの映画制作メイキングを解説していただきました。

残念ですが、このセッションは撮影とSNS投稿禁止であるため、ここまでとします。

Jed Smith氏サイト: https://zerply.com/jedypod

METHOD STUDIOSサイト: https://www.methodstudios.com

セッション4:株式会社デジタル・フロンティア

最後のセッションは株式会社デジタル・フロンティアの福田啓氏と石山健作氏による『デジタル・ヒューマン』についてです。頭部をCGで置き換える技術を活用し、『座頭市0』と『いぬやしき』のメイキングでは、生きている方と亡くなった方を合成させたデジタルヒューマンで表現する制作手法や、ワークフローの違いなどの解説を聴講しました。

このセッションは撮影禁止でしたので、代わりにyoutubeの関連動画を載せておきます。

座頭市0』のトレーラーです。

座頭市0』のメイキングビデオです。

セッションの前半は福田啓氏が自社開発の『デジタル・ヒューマン』技術で映画やドラマにリアルな頭部モデルを制作し、新技術を実用化するために『座頭市0』に亡くなっている俳優・勝新太郎氏の頭部だけをCG映像に置き換え、外見の似たアクション俳優が代役として演技をすること、髪の毛とテクスチャ素材を処理などの解説がありました。

セッションの後半は石山健作氏が人物のフェイシャルキャプチャの流れについて、表情のトラッキング、複数のツールを組み合わせて様々なパーツを動かして、感情をどのように表現するかの解説がありました。

このセッションには頭部のCG制作に関するたくさん知識・技術・専門用語があり、全ての内容は紹介しきれません。興味がありましたら下記サイトと記事をご参照ください。

株式会社デジタル・フロンティア:

デジタル・フロンティアが人間の頭部だけを3DCGに置き換える技術“DIGITAL HUMAN”を発表。

有機的な生物描写と無機質なメカ表現・ふたつのフォトリアルの追求~映画『いぬやしき』が目指した新時代のVFX(2)

ASIAGRAPH CGアートギャラリーと書籍展示

休憩時間には『ASIAGRAPH CGアートギャラリー』と『書籍展示』コーナーへ行きました。『ASIAGRAPH CGアートギャラリー』ではアジア各国のクリエイターの素晴らしい作品が展示されていました。

書籍展示』コーナーでは、クリエイティブカンファレンス開催記念セールのため、期間限定で全てのCG関連書籍が10%オフで販売されていました。普段、書店でなかなか目にすることができない書籍もたくさん揃っており、参加者たちで賑わっていました。

ASIAGRAPH CGアートギャラリー』コーナー。素晴らしいクリエイターたちの動画やイラスト作品が展示されていました。

書籍展示』コーナー。これらの本が全て10%オフで購入可能!!

ASIAGRAPH CGアートギャラリー:

書籍展示:

懇親会

全てのセッションが終了後、懇親会に出席させていただきました。懇親会会場には主催者や各社の代表者、クリエイターや学生たちも集まり、皆で食事をしながら交流することができます。主催者は来場者に挨拶スピーチと乾杯してから、懇親会が始まり、非常に楽しい雰囲気でした。

懇親会では、お酒、ジュース、軽食がふるまわれました。

主催者は挨拶スピーチをして来場者と乾杯。

まとめて

2年連続で『CGWORLDクリエイティブカンファレンス』に参加させていただきました。このイベントを通して、業界の最新情報、新たな技術、創作手法などを学び、視野を広げていきたいです。とても素晴らしいイベントだと思いますので、ご興味がある方は次回、ぜひ参加してみてください。

最後に『CGWORLDクリエイティブカンファレンス 2018』に今後参加されたい方向けにアドバイスをしたいと思います。

人気のセッションはすぐに満席となってしまうため、早めに事前登録することをオススメします。

(2018年と同じ開催場所ならば…)東京メトロ南北線「東大前駅」が最寄りで近いです。

撮影とSNS投稿禁止されている場合があるので、セッションが始まる前に確認してください。

各セッションはおよそ一時間。たくさんの役立つ情報や技術・専門用語の解説があり、撮影撮影やSNS投稿が可能な場合には、ビデオを撮ったり、重要なことをノートに記録するのをおすすめです。(講演終了後、内容をすぐに忘れるかも…)

報告は以上です。

次もよろしくお願いします。

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